情報公開文書_G1270

当講座にて法医解剖を受けられた方のご遺族の方へ

京都大学大学院医学研究科法医学講座では、ヒトのDNAを調べて個人識別や親子鑑定などのDNA鑑定方法の研究や法医実務への応用について研究を行い、社会の発展に努めております。本文書は、あなたにこの研究への協力をお願いしたく、当講座における研究内容などについて説明したものです。

  1. 研究の名称・実施期間
  2. 爪DNAのメチル化を指標とした年齢推定法の研究
    実施期間: 2020年9月7日より2022年3月31日まで

  3. 研究の目的・意義
  4. 今回の研究では、DNAのメチル化と呼ばれる現象に着目し、年齢に応じてメチル化が増加する場所や減少する場所を調べたうえで、ヒトの年齢を推定することを最終目的とするものです。あらかじめ年齢が分かっている方の爪から抽出したDNAのメチル化状態を調べることで、例えば死後変化の進んだ身元不明者でも年齢を推定することができるため、身元確認や事件解決に寄与する情報が得られることが期待されます。

  5. 対象事例となる方
  6. 2017年1月1日以降から京都大学大学院医学研究科・医学部及び医学部附属病院 医の倫理委員会による承認日までに、当講座で法医解剖を実施された方のうち最大で100例が対象となります。お亡くなりになられたご家族が対象となるかの問い合わせは後述の問い合わせ先にご連絡ください。本研究は京都大学大学院医学研究科・医学部及び医学部附属病院 医の倫理委員会の承認を受け、研究機関の長の許可を受けて実施しています。

  7. 共同研究機関
  8. 共同研究機関はありません。

  9. 研究方法
  10. ご遺体から爪切りにより採取されて保管されている爪のうち、1から2片程度を用い、Hight resolution Melt (HRM) によりメチル化率を測定します。遺伝子解析等は一切行いません。

  11. 個人情報等について
  12. 亡くなられたご家族の試料(保存されている爪、程度)は、原則として本研究の目的のみに用いさせていただきます。ご遺体の情報は匿名化したうえで研究に用います。ご協力によって得られた研究の成果は、学会や学術雑誌等で公に発表されることがあります。本研究への参加を希望されないご遺族の方は、研究への協力を断ることができます。その場合、2022年3月31日までに後述の問い合わせ先にご連絡ください。協力を拒否されても、あなたの不利益になるようなことは一切ありません。

  13. 研究資金・利益相反について
  14. 本研究は、運営費交付金により実施します。また、本研究は、特定の企業からの資金提供を受けていません。本研究の実施に当たり、利益相反については、「京都大学利益相反ポリシー」、「京都大学利益相反マネジメント規程」に従い、「京都大学臨床研究利益相反審査委員会」において適切に審査しています。

  • 問合せ・ご連絡先
  • 京都大学大学院医学研究科法医学講座
    研究責任者:玉木敬二
    電話:(075)753−4474

  • 京都大学の相談等窓口
  • 京都大学医学研究科 総務企画課 研究推進掛
    Tel: 075-753−9301
    E-mail: kikaku06@mail2.adm.kyoto-u.ac.jp