当教室では、大学院生を募集しております。

京都大学法医学講座の強みは、法医実務と研究のバランスの取れた修得が可能ということです。京都大学は京都府立医科大学と共に京都府内の異状死事例の解剖を行っています。概ね年間130件前後です。大学院生の4年間で法医学者としての基本的なスキルや知識を得るための十分な量の解剖を経験することができます。また、様々な角度から臓器傷害について研究を行っています。いくつかの実験モデル動物の作製手法を確立しており、病理組織学、mRNAやタンパクの発現、電子顕微鏡による解析を精力的に行っています。将来研究職を目指す場合においても、これらの実験の基本的な手技を修得することがメリットになります。法医学領域が他の領域と異なる点は、全身の臓器が対象であり、臓器連関や疾病から外傷まで幅広い臓器傷害を研究することができることです。法医実務で実際の事例を経験しながら、その中で得たリサーチ・クエスチョンを元に研究へと発展させて行きましょう。

法医学キャリア形成Q&A

法医学に関わるキャリア形成についてQ&A形式でお届けします。

(Q1)法医学者になりたいです。どのような法医学のキャリア形成がありますか?

法医学は、医師を目指している学生や初期臨床研修医の方の将来の選択肢の一つになります。日本における法医学者の多くは大学教員として活躍するため、大学院(博士課程)に進学することがオーソドックスです。学位(医学博士)を修得後に、あらためて法医学を専門とすることを決意した場合は大学の教員として就職することになります。全国の法医学者はどこも人手不足となっており、若い皆様の力が必要とされています。大学以外の就職先としては東京都監察医務院などもあります。また、臨床に戻って、診療をしながら検案などの協力をする方もおられます。
法医学で実地経験を積むことにより、国家資格である「死体解剖資格認定」を取得することが可能です。また、京都大学は日本法医学会における「法医認定医研修施設」として認定されていますので、当教室で4年以上の経験を積むことで「日本法医学会法医認定医」を取得できます。

(Q2)医師ではない場合にどのような形で法医学に関わるキャリア形成がありますか?

医学部医学科出身でない方も、修士課程あるいは博士課程に進学が可能です。基本的な研究手技や法医実務に関わる知識等を身につけたり、研究を発展させるための思考を身につけることができ、次のキャリアアップにつなげていけるように指導します。学位取得後のキャリアとしては大学教員として研究を行ったり、関係する機関(行政など)へ就職される方が多くおられます。

(Q3)今まで研究をしたことがないのですが大丈夫ですか?

問題ありません。それを学ぶための大学院コースになります。教員スタッフが丁寧に指導をいたします。また、京大らしく教室では教員や学生の垣根を越えたフラットな対話が日常的に行われています。是非一緒にディスカッションをしましょう。

(Q4)法医学者になると決めているのですが初期臨床研修医は修了した方が良いですか?

初期臨床研修を修了しなくても大学院に進むことは可能です。しかしながら、「死体解剖資格認定」は初期臨床研修医2年間実施後に2年間の経験が必要であるように、現在の法医学の医師のキャリアパス自体は初期臨床研修医2年間を修了することを前提に組まれていますので、初期臨床研修医を修了された後に大学院に進学されることをお勧めしております。他の専門の後期研修をされた後に法医学に転向される方もおられます。初期臨床研修医であっても当教室の検討会などに参加が可能な場合がありますのでお問い合わせください。

(Q5)京都大学の大学院入学試験は難しいですか?

難しい場合がありますが、事前に準備をしていただければ十分合格可能と考えます。英語についてはある程度の知識が必要になっています。
京都大学大学院医学専攻の入試情報についてはこちらをご覧ください。

(Q6)留学生の受け入れをしていますか?

留学生の受け入れ実績はありますが、法医実務が日本独自の法体制のもとで行われており、その特殊性のため一度に多くの留学生の受け入れは困難な状況にあります。

(Q7)大学院進学を考えているのですが教室訪問は可能ですか?

はい、可能です。大切な将来のことですので、是非一度教室の雰囲気を見てください。問い合わせよりご連絡いただければ、対応可能な日程を調整いたします。

お待ちしています!

『カムカム』と『あびあび師匠』は京都大学法医学講座のマスコットキャラクターです